会社案内

毛についての想い。

当社は明治初期より、馬の尻尾の毛やたてがみの毛を洗い、整え、用途ごとの原料を製造してきました。
当初は東京の江戸刷毛(エドバケ)の職人さんたちに使ってもらう事から始まりました。
その後、刷子(ブラシ)、毛筆、楽弓用(バイオリン等の弓毛)、その他と用途が広がり、現在に至っています。

特殊な仕事ですが、馬毛はかなりいろいろな使い途があります。
しかしながら馬一頭の尻尾から毛は約350gしか取れません。
また馬はほぼ完全に食肉のために育てられ、その価値は80%が食用、20%が皮革になり、毛はごく僅かです。
馬肉はそれ程人気があるわけではなく、飼育頭数は牛ほどあるわけではありません。
よって馬毛は品不足の状況が続いています。
当社は年間6~7トンの馬毛をカナダ、北米より輸入しています。頭数ですと2万頭程になります。その確保はかなり大変です。

毛はその個体を保護するためにあります。
馬を農耕に使っていた時代、馬は痩せていましたが、毛はたくさん生えていました。またしっかりと太く、弾力も強くありました。
現在は食肉用で早く大きくし、出荷されます。
ずいぶん昔の話になりますが、農耕馬がほとんどだった時代に較べますと、少し毛は短く、細くなり、弾力もやさしくなった気がします。
それでも他の動物の毛に較べますと、馬の毛はかなり強く、長い毛です。そこにいろいろな用途が出て来ます。
その特徴を生かして、ブラシや筆などの他にも、繊維として、例えば男性用スーツの肩には型崩れしないように毛芯といって馬毛が縫い込まれているものもあります。

馬はあたり前ですが、自然の中の生物です。黒、茶、ゴマ、白、いろいろな色の馬がいますが、その色で毛の価格が変わります。
色の割合ですと4~5割が黒、4割程が茶、ゴマ、白は各5%程です。その5%の白が一番高く、使い途も多いのです。
色分けの作業は重要で毛筆用天尾(アマオ)は、黒、赤、うす赤(上)、うす赤、コイ赤、黒ゴマ、ゴマ、白ゴマ、白、赤っぽい黒、と10分割されます。

会社概要

  • 会社概要写真01
  • 会社概要写真02
会社名 山幸産業株式会社
代表者 代表取締役 小山 博美
所在地 〒388-8015 長野県長野市篠ノ井石川865
TEL 026-292-0092
FAX 026-292-7914
法人設立 昭和27年9月
資本金 1,000万円
事業内容 馬毛製品の加工・販売